一念工房 – 『一念旅社』第四章 – 山人

一念工房『山人』制作秘話

本作『山人』は、制作開始から2年の年月が経過し、コレクターの皆様には、大変長らくお待たせしました。

実の所、『山人』の設計は、早くに終わっていましたが、前作の『氓人』から、全面的に作品の作業工程をアップグレードさせる為、数ヶ月かけて、新たな協力先工房を探し、原型の制作、服装の制作、塗装等々、全く新しい制作工程を刷新し、全面的に新しく調整、改善を施しました。本作、『山人』を生産する前には、それぞれの協力先工房は、既に関連製品の試験を完了させ、出来る限りの作業工程のアップグレードを行いました。

『山人』の一つ一つのアクセサリーやディテールに対し、試行錯誤を繰り返しました。例えば、竹籠。このような材料は、従来のフィギュア制作の手法で制作した場合、現完成型のような、素朴で自然なテイストの仕上がりは、到底表現出来ず、我々は、大胆にも中国伝統工芸の手法を試してみた。我々は、中国各地にある多くの民間工芸職人を訪れました。関連する工芸品を経験した事がある方は、ご存知だと思いますが、作品が小さければ小さいほど、スキルに精度が求められます。制作する竹籠が小さい為、我々も幾つもの壁にぶつかりました。数多くの工房に試作してもらい、最終的に一つの絶妙に精巧な工芸を制作する少数民族の職人一家の工房に選定し、全て手作業で竹籠を編んでもらい、完成に至ります。